12/09/2014

GDPよりNFP

実はプラスでした的な、選挙用のダマシはなかったようですね。トークのプロ予測とは裏腹にw



円安と選挙期待で株価は反応せず、N225が18,000間近だそうで。自分的にはGDPよりNFPなんですが、それはまぁいいとして、今はどうなのかと単純に気になった次第です。


株価水準の考え方 | 山崎元「ホンネの投資教室」

このコラムで以前に、「投資を考える上で最も役に立つ数式」として、一定の率(g)で成長が続く将来のキャッシュフロー(初期値はE)を、一定の割引率(r)で割引現在価値に引き直した合計値(P)を与える公式をご紹介したことがある。Pを株価、Eを今期の一株利益と思って見て頂きたい(図1)。

割引率は、金利(i)とリスク・プレミアム(p)に分解できるので、簡単な変形から、益利回り、成長率、金利の三つの数字を与えると、その時の株価が含意するリスク・プレミアムを求めることができる。益利回りは、PER(株価収益率)の逆数なので、成長率、金利、リスク・プレミアムとPERの関係を考える事もできる。

P = E r-g r = E P + g p = E P + g - i

東証一部のPERが前期基準で18.3、予想で17.65との事 (日本経済新聞より) で間とってPER = 18として益回り5.56% 、リスクフリーレートを長期金利とした場合、今日時点で0.435% 。パラメータとして不足する成長率 (g) をどう見るか。


推定リスクプレミアムは成長率次第、市場の考えはどの程度を見積もっているんでしょうか。

  • リスクプレミアムが7%であれば、必要な成長率は1.88%
  • リスクプレミアムが6%であれば、必要な成長率は0.88%
  • リスクプレミアムが5%であれば、必要な成長率は-0.12%
  • リスクプレミアムが4%であれば、必要な成長率は-1.12%

現在値が効率的値付けされた結果として、リスクプレミアムを4~6%と見るのが一般的で、真ん中の5%を要求していたとすれば、ややマイナス成長予測ということになるんでしょうか。

ここから円安方向が継続した状態で、東証一部全体でのEarningsの改善が期待出来ないヨコヨコだった場合として。現在の0.435%の金利から変動すると、5%のリスクプレミアムの要求を満たすために、

  • 金利0.8%でPER16.9倍となり、株価-6.2%
  • 金利1.2%でPER15.8倍となり、株価-12.1%
  • 金利1.6%でPER14.8倍となり、株価-17.8%
  • 金利2.0%でPER14倍となり、株価-22%
  • 金利2.4%でPER13.3倍となり、株価-26.1%

この先にリスクフリー金利 (ここではJGB10) が0.0% 、さらにマイナス化すれば話は別ですが、よっぽど新政権が新たに期待を持たせない限り、この見方で考えればダウンサイドに魅力がありそうな気が。

ただ、ETFの日銀買いがあるので、というか、日銀 = 債券 + 株のロング、GPIF = 株ロング、外人 = 適宜調整。この3つでほとんど決まっているようなもんなので、割高安の判断なんて考えるだけ無駄ですね。


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